福井競輪のS級シリーズ「スポーツニッポン杯 フェニックスカップ(FⅠ)」は11月13日に決勝戦が行われ稲毛健太(31=和歌山)が逃げ切りV。4月の小松島FⅠ以来となる今年3度目の優勝を飾った。
2着が渡辺十夢、3着が村田雅一。近畿ラインで上位を独占した。
完璧な内容だった。稲毛はスタートで前を取り、突っ張り先行で逃げ切り。表彰式では笑顔がはじけた。
「S取りでだいぶ脚を使いました。あの作戦(前受けからの突っ張り先行)しか考えてなかったです。金子君が止めてくれたら僕らにチャンスがある」
レースは残り2周過ぎに金子が上昇すると稲毛が出させない。金子が下げようとすると打鐘前の2角で藤原が落車する。打鐘過ぎは稲毛―渡辺―村田―志村―金子で通過。ペースを緩めていた稲毛は残り1周から全開で踏み込む。ゴール前は番手の渡辺と3番手の村田が詰め寄ってきたが¼輪差で押し切った。
「引いて捲って勝ってもね…。GⅠに出られないので、今回は内容もと思っていたので」
今年最後のGⅠ競輪祭(11月18~23日、小倉)は出場できない。久々に大舞台を走れない悔しさを、ちょっと晴らすことができた。
「調子はずっと悪くなかった。また練習します」
7カ月ぶりのVで自信を取り戻した。次走の大宮FⅠ(28~30日)も圧巻の走りで白星を積み重ねる。(亀田 克也)
♤稲毛 健太(いなけ・けんた)1989年(平元)6月28日、和歌山県出身の31歳。97期生として2010年1月、和歌山(1①❶)でプロデビュー。通算成績は932戦267勝。通算優勝は今回が33回目でS級優勝は16回目。1㍍76、82㌔。血液型O。